意思決定
組織均衡
人が辞める理由
「労働と釣り合いが取れているか」
前項で「いしけってい」と言いましたが、意思決定には、会社などで組織の一員として行う意思決定の他に、退出の意思決定というものがあります。これが結構奥深い。
退出の決定
一般的には、嫌だから会社を辞めると思いがちですが、「不満を口にする」行動も「会社を辞める」行動も観察可能なので、試しにあなたの周りでそんな人がいるかどうか観察してみましょう。すると、不満をたくさんいっているのに、辞めない人がたくさんいることがわかります。
つまり、満足尺度のゼロ点で退出が始まるわけではないのです。
それどころか、参加を始める理由と辞める理由も表裏一体ではありません。例えば、お金のために始めたアルバイトを辞める理由は、普通はお金ではありません。人間関係だったり、やりがいだったり、仕事の中身だったり、様々。
組織均衡
ただ、参加を続けている人は、お金もそれ以外もひっくるめて、労働と釣り合っているから参加を続けているのでしょう。そういう状態を組織均衡と呼びます。
ただ、その時、想定すべき組織の参加者は、従業員だけではありません。顧客もサプライヤーも出資者も、要するにステークスホルダー全部が組織の参加者なのです。考えてみれば当たり前。全員から支持されて、初めて会社は回るのですから。組織均衡を考えることは大事なのです。
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