限定された合理性
人が理性的に選べる範囲には限界がある1人では限界があるから「組織」が必要になる
例えば、飛行機の機内食で、CAさんから「魚料理と鳥料理のどちらを食べますか」と聞かれたら、あなたはすぐにどちらかを選べるはずです。
では、もし50種類も料理が並んだメニューを渡されて、すぐに選べと言われたらどうでしょう。もしも知らない料理がたくさん並んでいたとしたら。もうお手上げですよね。
人間が理性的に選択できる問題の大きさは限られているのです。
人に頼る
こんな時、私だったら、横に座っている家族や友人にアドバイスを求めます。意思決定するのは自分でも、料理について情報が欲しい。あなたも多分そうするでしょう。要するに、組織を頼るのです。
人間は合理性に限界があるから組織を作って生活しているのですね。ただ、こうした経験も何度も繰り返してくると、だんだんと慣れてきて、メニューを見せられた途端、考え込まずに、食べ慣れた料理をパッと注文するようになります。
刺激からすぐに行動に出てくる。ルーチンができたわけです。楽器でも自転車でも、熟練の陰にはルーチンあり。実は経営の現場での意思決定も、組織やルーチンといったツールを駆使して行われてるわけです。
何しろ人間の合理性には限界がありますからね。
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